工業英検2級

工業英検2級合格体験記です!

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はじめまして。
仕事の関係で工業英検2級を受験しました。
メジャーやTOEICや英検と違い、工業英検は受験者層も限られていて、対策しようにも情報や問題集が少なく、結構苦労する人も多いと思います。
そこで、簡単ではありますが、私が行った工業英検2級対策について述べたいと思います。
つたない文章ですが、これから受験される方の参考になりましたら幸いです。

 

まずは私の簡単な自己紹介から・・・

  • 46歳男、2児の父親です
  • 専門分野はバイオ系(工業英検のメインターゲットである工学系の技術者ではありませんが受験しました)
  • 工業英検は初めての受験
  • TOEIC L&Rは850点

というわけで、メインの受験者層とはちょっと違うとは思いますが・・・試験内容は同じなので、私の体験も参考にしてくださいね(笑)
それでは本題に移りたいと思います!

工業英検2級の合格率

と、本題に移るその前に・・・

 

私が受験したときの2級の合格率ですが、ほぼ50%でした。
偶然かもしれませんが、どの級もほぼ50%の合格率でした。
もちろん、合格率は試験ごとに大きく違うかもしれませんが・・・
ネットで合格率を調べてもあまり情報が載っていませんでしたので、リアルな情報としてここでお知らせしておきます!

 

ちなみに、下の写真が合格通知の一部です(ピンボケですけど)。

工業英検2級合格通知

単なる合否通知だけでなく、大問ごとにどの程度できたのかを教えてくれます。
大問ごとに正解率80%なら○、30%未満なら*のマークが付きます。
私は要約問題と和文英訳以外はなかなか良かったです<(^o^)イヤー

工業英検2級のおすすめ辞書

このページに訪問された方は、工業英検とはどんなものか、2級の試験形式はどんなものはだいたい知っておられると思うので、いきなりおすすめ辞書について書きたいと思います。
まあ、オススメと言っても、私が持ち込んだ辞書ですが・・・

 

2級は紙の辞書2冊まで持ち込み可ということで、次の2冊を持ち込みました。

どっちも最新版ではなく、結構古い版です。
普段は電子辞書を使っており、完全に試験対策用ということで、アマゾンでやっすい古本の奴を購入しましたw
試験持ち込み用であれば、最新版でなくても全然OKだと思います。
最新版でなければ載っていないような技術用語はまず出ませんし、そもそも新しい技術用語は大抵カタカナ語ですからね・・・

 

エクシードはおすすめです!
コンパクトですが、12万6千語も掲載されており、この手の辞書では最多語数ではないでしょうか?
技術単語も多数載っています。
熟語もそこそこ載っています。
試験本番でも、もう一方の産業用語辞典の出番が結局ほとんどありませんでした・・・

 

ただ、情報量が多すぎて、文字が小さすぎるのが玉に瑕です。
なので、目的の単語を引くのに意外に時間がかかります。
あと、さすがに用法まではあまり載っていません(載っている単語もありますが)。
なので英作文のときに、動詞に合わせて使う前置詞に迷ったりしました。

 

「2冊持ち込み可なら、英和と和英を1冊ずつ持ち込めば良いのでは?」
と思う方も多いと思います。
私自身、そうすれば良かったと軽く後悔しましたw

 

どうしてそうしなかったかというと、一般単語よりも、技術的な専門用語に自信がなかったからです。
なので、とりあえず産業用語辞典は絶対持ち込もうと。
残り一冊は、英→和、和→英の両方に使える辞書ということで、このチョイスになりました。

 

産業用語辞典+和英だと、英文和訳問題で知らない一般単語が出てきたときに対応できないし、
産業用語辞典+英和だと、英作文のときに単語が出てこないかもしれません。

 

あと、アマゾンで安かったというのもありますw

 

大きな英和と和英を1冊ずつ持ち込みするのは、安心感はありますが、短い試験時間内ではあまり使いこなせないかもしれません。
ぶ厚すぎる辞書は、それだけで引くのが大変ですからね・・・
また、もともと持っていれば良いのですが、工業英検のためだけに買うのはちょっと金銭的にももったいないかな・・・と個人的に思いました。

 

私の場合、科学技術と産業用語辞典はほとんど活用できませんでした。

なので、結論として、私のおすすめ辞書の組み合わせとしては

  • エクシード英和・和英辞典
  • 語数の多い英和辞典(和訳に自信のない人)か英和辞典(英訳に自信のない人)

という組み合わせです。

 

とは言っても、試験時間もそんなに余裕がなく、あまり辞書を引く時間もありませんので、基本はエクシード1冊で対応し、どうしても無理なところだけ、2冊目を使うという感じで対策すれば良いのではないかと思います。

 

工業英検2級の試験対策(準備編)

試験対策ですが、まずは何と言ってもどんな問題が出るのか出題傾向を知り、それに対する模範解答をチェックして対策することが重要です。

 

準2級までは対策問題集が市販されています。
しかし、2級は問題集が市販されていません。
代わりに、コンビニに設置された端末機とコピー機で資料や問題集を印刷して入手します。

 

下記の工業英検のサイトに詳細が書かれていますのでご覧ください。
https://jstc.jp/exam/document/

 

パート1, 2, 3とあり、各600円なので計1800円ですね。
パート1,2が講義的なパートで、パート3が問題集です。
理想は3つとも入手するのがベストですが・・・

 

ここだけの話・・・

 

パート3だけで十分だと思います。
これだけで290問の練習問題があり、練習量としては十分あります。
あと、パート1,2を買うお金があれば、過去問を購入するほうが有用だと思います。

 

模範解答をチェックすることで、採点側がどんな感じの解答を期待しているのか研究できます。
試験を行う主催者自身が工業英検が作った問題&解答集ですから!
試験対策のためにはこれ以上の良問はありませんよね!!

 

たとえば、英文和訳だと、ぎこちない直訳風の訳文をどの程度洗練(意訳)させれば良いのか?
和文英訳だと、どのような言い回しが好まれるのか?
こういったところをチェックしておきましょう。

 

パート1,2では工業英語について色々と解説されていますが、正直、試験には直接関係ないことがほとんどです。
今後のために購入して勉強するのも良いとは思いますが・・・試験対策としてはあまり役に立たないというのが実感です。
実際、私の場合も試験まであまり時間がなかったこともあり、一度流し読みしただけで、試験対策にはほとんど活用しませんでした。

 

「工業英検2級クリア」という対策問題集もあります。
ただ、出版が古いので最新の出題傾向には合っていないと思います・・・
とはいうものの、基本は英文和訳&和文英訳という点は昔も今も同じなので、入手できれば利用しても良いと思います。
もっとも、おそらく今は絶版で、アマゾンでも高値で取引されていますが・・・

工業英検2級の英文和訳対策

小説などの英文和訳と違い、問題文の英語は、技術解説文章です。
読み手に誤解なく正確に伝えることが目的の文章なので、基本的には構文も明確です。
書き手の内面世界を表現するような、ワケの分からない修飾法とかはありません。

 

ですが、そのまま逐語的に直訳すると、出来上がった日本語がぎこちなく意味不明で、読んでいて頭の痛くなる文章になってしまいます(笑)

 

読んで無理なくスッと頭に入る、理解しやすい自然な日本語に和訳することがポイントです。
英文を正しく理解したうえで、そこから自然な日本語にすることができるか?
2級ともなれば、その点が問われるようです。

 

上で紹介した、290問の練習問題(コンビニコピー)の解答を読むと、そのように感じます。
模範解答は決して逐語訳ではありません。

 

とはいえ、雰囲気で意訳するのはちょっと違うと思います。
英文構文をきちんと理解したことをアピールしつつ、なおかつ、それにとらわれずに和訳するのです。

 

たとえば
What she said made him buy it.
という英文があったとしましょう。

 

学校で習った通りの完全な逐語訳なら
「彼女が言ったところのものは、彼にそれを買わしめた」
という感じになりますかね。
これでは堅すぎます。
というかこんな日本語使う人、誰もいませんよね。

 

「彼女が言ったことは、彼にそれを買わせた」
これも結構直訳風ですね。
まだ堅い、不自然な文章です。

 

「彼女が言ったことを聞いて、彼はそれを買った」
whatが関係代名詞で、what she saidが主語となり、madeが使役動詞ということが理解できていれば、これくらいの自然な和訳が書けると思います。

 

一歩踏み込んで
「彼女の話を聞いて、彼はそれを買った」
くらいにしたほうが、より簡潔な文章でベターかもしれません。
実際、練習問題の解答でも、この程度に文章をシンプルにしている感じですね。

 

無理のない程度に短く簡潔明瞭な文章に和訳する、というのが工業英検2級の英文和訳のポイントだと思います。

 

「彼女が何を言ったのかを知って、彼はそれを買った」
だと、雰囲気で訳した意訳ですね。
whatが関係代名詞ということが分かっていないのがバレバレです。

 

くどいようですが、いかにも直訳風な逐語訳を出題側は求めていません。
読んで理解できる自然な日本語訳です。
コンビニコピーを購入して、解答例を読み、どのような訳文が模範解答なのか、しっかりと研究しましょう!

 

「次の各組の英文をそれぞれ簡潔な1文にまとめなさい」という大問対策

2文を1文にまとめる問題があります。
8割がたは、2文に共通する名詞を見つけ、これを先行詞として関係詞でつないで1文にすればOKだと思います。

 

・・・と、一見簡単そうに思えるのですが、結構これが悩ましかったりします。

 

例えば

  • 富士山は日本で一番高い山である。
  • 富士山は多くの外国人観光客が訪れる山である。

という2文があったとします。
これを

  1. 日本で一番高い山である富士山は、多くの外国人観光客が訪れる。
  2. 多くの日本人観光客が訪れる富士山は、日本一高い山である。

のどちらにするか?
2文の間で情報の軽重がないだけに、結構悩ましいです。

 

明らかに情報の軽重があれば良いのですが、どちらを選択しても違和感ない問題の場合は、意外に悩んでしまいました。
最終的には、もう悩んでも仕方ないので、エイヤとどちらかに決めて解答しましたが、もしかするとどちらでも良いのかもしれません。
悩んでも仕方ないところで時間を無駄にするよりは、思い切りよくさっさと決断することが大事かと思います。

 

「英文中のインフォメーションワードに下線を引きなさい。さらに簡潔な文章に書き直しなさい」という大問対策

まず、インフォメーションワードを見極めなければなりません。

 

これは実はあまりよくわかっていないのですが(すみません)・・・
5W1Hを表す単語が主にインフォメーションワードになるのではないかと思います。

 

つまり、

  • 誰が/何が(who)
  • いつ(when)
  • どこで(where)
  • 何を/何に(what)
  • なぜ(why)
  • どのように(how)

です。

 

ただ、このうちwhyとhowはほとんど出てこないのではないかと思います。
代わりに、「どうした」という述語、動詞がインフォメーションワードになるのではないでしょうか?

 

また、「簡潔な文章に書き直す」という指示に対しては、次の2点でほぼ対応できるのではないかと思います。

  1. 受動態→能動態へと書き直す
  2. 2語以上で構成されている述語を1単語の動詞に書き換える(例:give an explanation → explain)

和文を英文で翻訳する問題対策

これについては、実のところ私はあまりアドバイス的なことをお伝えすることができません。
私はこの問題は最後に解くことにしたのですが、結局時間が足りず、かなりやっつけで答えました。

 

一つだけ言えるのは、試験時間の100分はたっぷりあるようで、実は結構短いということです。
要約に慣れていない人(私のように)が、この問題を最後に残しておくと、時間が足りなくなって結構あせります。

 

とはいえ、要約問題は6問の大問のうちの1問にすぎません。
配点は分かりませんが、100点満点中せいぜい15〜20点でしょう。

 

つまり、要約問題があまりできなくても、和訳など慣れている問題でそこそこ点数を稼げば、十分に合格点は取れるのです。

 

慣れていないから、むずかしいからと言って、要約問題に多めに時間を割くのは得策ではないと思います。
ここは部分点狙いでも良いと思いました。

和文英訳問題

和文英訳のコツは、基本的には「分かりやすい平易な英語にする」ことです。
ですが、各単語は口語的なものではなく、技術文書にふさわしいフォーマルな単語のチョイスを心掛けたいです。

 

たとえば、「処分する」という単語なら、
「処分する→捨てる」と解釈して
throw away
とするのではなく、
dispose
と使うほうが良いようです。

 

(一般論として、動詞のイディオムではなく、1単語動詞を使うほうが良いようです)。

 

もう一つ重要なのは、回りくどい表現は、ずばり分かりやすい表現にするべきという点です。
この点は、
「各組の英文をそれぞれ簡潔な1文にまとめなさい」
「インフォメーションワードに下線を引き、簡潔な英文に直しなさい」
の大問と通じるところがあります。

 

あとは、工学系の技術文書でよく使われる表現を覚えておくことも高得点のために役立つと思います。
暗記はしないまでも、日頃から英文文書をできるだけ読んでおくことで、自然とよく使われる表現やテクニカルタームを脳に染み込ませることができるのではないでしょうか。

 

私はバイオ系の文章で自分で書くことが結構よくあり、バイオ系文章の頻出表現やテクニカルタームを自分では割と身に付けていると思います。
ですが、今回工業英検2級を受験して、専門分野が変われば頻出表現も結構かわるのかな、とも感じました。

工業英検2級対策についてその他

ここまで、持ち込み辞書や各問についていろいろと書きました。
しかし、一番重要なのは
「細かいところにこだわって時間をかけすぎることなく、全問を最後まで解答すること」
だと思います。

 

合格するためには60点取れれば良いのです。
完璧である必要は全然ありません。
半分と、あと少し得点できれば合格なのです。

 

和文英訳問題で、Aという単語を使うか、Bという単語を使うか、どちらがベターであるか悩んだときは、10秒以内に即断してしまいましょう。
そこで迷って貴重な時間を使うより、とにかく文章を最後まで書ききってしまうことが重要です。
繰り返しですが、60%で良いのです。
細かいところでの失点はあまり気にしないようにしましょう。

 

また、日々の仕事の中で日本語で報告書などを書くことがあるかと思います。
日本語の文書の正しい書き方を意識することも、工業英検対策の1つとなるのではないかと思います。

 

どういう事かと言いますと、「主語・述語・目的語を正しく使った文を作りましょう」ということです。

 

同僚の日本語の報告書を読んでいると、特に述語と目的語が文法的にデタラメになっているケースを多く目にします。
もっとも、内容的には定型的なものですし、書き手も読み手もネイティブの日本人なので、その文章で言いたいことは理解できますし、違和感もありません。
ですが、文法的には明らかに変なのです。

 

ネイティブの書いた英語論文を読んでいると、ネイティブのはずなのに意味不明の文章が書かれていることが時々あります(滅多にありませんが)。
多分、ネイティブが読むとそれほど違和感なく読めるのでしょう。
ですが、非ネイティブだと「?」となる。
そんな感じです。

 

文法的に正しい日本語を書けることは、英文和訳で「英文構文をきちんと理解したことをアピールしつつ、なおかつ、読んで自然な和文」を書く際に活きてくるのではないかと感じています。

 

英文のSは和文もS、英文のVは和文もV、英文のOは和文もO。

 

このようにきちんと対応させるのが基本となります。
(物主構文でSを変えることや、能動態を受動態で和訳するのは、この基本を押さえたうえでの応用です)

 

以上、私の工業英検2級対策と感想を思いつくままにつづってみました。
何とも長く、とりとめのない文章になってしまったなぁ・・・というのが率直なところですが、少しでもご参考になりましたら幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!!
合格をお祈りいたします!!

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